富田秀夫の素朴な疑問から読み解くグローバル・マーケッツ

08月29日更新

ハングパーラメントの豪‐政権の行方は

 21日実施の豪下院選挙は、事前の予想通り大接戦となり、与党労働党、野党保守連合のいずれも過半数を取れないハングパーラメントが確実になった。6月末にラッド氏が辞任し、女性初の首相となるギラード氏にバトンタッチしたのは、ラッド政権の支持率低下を危惧し政権交代を防ぐためだったが、労働党の目論見が外れた格好となった。郵送投票や複雑な選挙制度により集計に時間を要し、選挙から1週間経っても、まだ83%程度の開票率であるのは、日本人の感覚からすれば驚きだが、非居住地域が4割もある国土の特徴を改めて認識させられる。全国ブロードバンド網の敷設が選挙の大きな争点だったのも頷ける話だ。最終結果は出ていないが、4議席獲得の無所属をどちらの陣営が取り込むかで勝負が決まるため、多数派形成に向けた交渉が行われている。また76議席中約半数の40議席が改選された上院でも労働党はふるわず、多数派がいない状態が続き、9議席を獲得し躍進した緑の党が存在感を高める結果となった。

続きを読む

PR / Ad Space

PR / Ad Space

クルクるアンケート

09月03日更新

菅直人、小沢一郎、どっちを支持する?



みんなの回答を見る

富田秀夫(とみた・ひでお)

富田秀夫(とみた・ひでお)

1959年 東京都生まれ。慶応義塾大学法学部卒。
株式会社共同通信社で国際金融情報分野を担当。
その後、共同通信マーケッツ営業一部長、
IQファイナンシャル・システムズ・ジャパン代表取締役社長、
QUICKマネーラインテレレート取締役営業本部長を経て、
2005年7月より株式会社QUICKグローバルインフォメーション常務取締役。
2008年2月リッキーマーケットソリューション株式会社設立に伴い、代表取締役社長に就任。
主な著作 「入門ヘッジファンド―やさしくわかるヘッジファンドのすべて」(翻訳、シグマベイスキャピタル社)

富田秀夫のマンスリーコラムは、Market Solutions Review に掲載中

ページトップへ戻る