

本連載は3回にわたって、「売買シグナルを使ってみたい」と考えている売買シグナルの未経験者を対象に、簡単にシグナルを利用できるツールを解説している。
シグナルを発信するツールとして利用するのは、セントラル短資FXの「クイックチャート・トレード(以下QCT)」。
QCTは、同社のFX取引システムであるとともに、高性能なチャートソフトとして、ベテランユーザーからの評価も高い。しかし、もっともユニークな点は、売買シグナルを手軽に利用できることだ。
QCTの売買シグナルについては、初期設定値として標準搭載されたシグナルとカスタマイズの方法を第一回の記事で紹介した。
今回は、カスタマイズの例で示した5日と25日の移動平均線による売買シグナルが、どの程度のパフォーマンス(勝率・利益率)を出すのか、それを検証する方法から見ていこう。売買シグナルの検証には、QCTの「自動売買検証」機能を利用する。
「自動売買」と聞くと「自動的に注文を出して取引するシステム」を連想するが、QCTの「自動売買検証」は、取引とは連動していない。売買シグナルのパフォーマンスを検証する作業を自動化したもので、いわば「売買シミュレーション」の実行環境である。
売買シミュレーションとは、ある一定の期間で実際のレートを使って取引した場合、どの程度のパフォーマンスが見込めるか、それを確認する作業である。QCTの「自動売買検証」は、売買シグナルのロジック、取引する通貨ペア、取引期間を入力すると、即座にシミュレーションが実行されて、どの程度のパフォーマンスを出せるのか手軽に検証できる。
第一回では、以下のようなゴールデンクロスを検知してシグナルを配信するロジックで、売買シグナルを作った。
このロジックのパフォーマンスを「自動売買検証」で実際に検証してみたい。その前に、まずは「自動売買検証」の使い方について順を追って説明していこう。

「自動売買検証」を利用するには、QCTのメニューバーから「売買シグナル」のボタンをクリックして、「自動売買検証 ストラテジエディタ...」を選択する。

(図1:QCTのメニューから「自動売買検証 ストラテジエディタ...」を表示する)

(図2:デフォルトで2つのロジックが登録されている)
「編集可能ストラテジのリスト」というウィンドウが表示されるが、デフォルトでは2つのロジックが登録されている。この中で「サンプル:GCで仕掛け、1%の利益を狙う」というストラテジーを選択して、「編集(E)」をクリックする。

(図3:ストラテジエディタ「全般」タブの表示)
すると、図3のようなウィンドウが表示される。ウィンドウには「全般」「エントリ条件」「利益確定条件」「ロスカット条件」の4つのタブがある。各タブの設定内容は以下のようになる。
今回選択した「サンプル:GCで仕掛け、1%の利益を狙う」のストラテジーには、各設定タブにロジックやパラメータがすでに設定してある。「エントリ条件」「利益確定条件」「ロスカット条件」の設定内容は以下の通りだ。
ご覧のとおり、このストラテジーのエントリ条件は、第一回でカスタマイズした売買シグナルと同じものだ。つまり、5日と25日の移動平均線がゴールデンクロス(GC)になったときにポジションを建てるロジックだ。
上記の各条件を簡潔にまとめると、ゴールデンクロスが発現した日の終値で買いポジションを建てて、そのエントリ価格の1.01倍になったら(1%の上昇)利食いをし、0.99倍になったら(1%の下落)になったら損切りをする、という内容になる。
ストラテジーの各条件はタブを開くと読むことができる。また、各条件式のパラメータは簡単に変更できるようになっている。例えば、利益確定のレートが「1%では物足りない」と思えば、条件式の中の「1.01」を「1.02」(つまり2%)などと書き換えてもよいだろう。あるいは、より高いリスクを取るならば、損切りのレートを0.99倍から0.98倍(2%の下落)といった具合に変えればいいだろう。