
ショートカバーとロングメイク
相場の上昇には、ショートカバー(ショートポジションの買戻し)による上昇と、新たに買い上げるロングメイク(ロングポジションの作成)による上昇のふたつがあります。
ショートカバーの上げ相場は、率直に申し上げれば、売ったけれど下がらなかったため、損失を確定するあるいは少しでも利益を確保するために買うことによる上昇です。
つまり、ショートポジションをスクェア(ポジションなし)に戻す動きで、我先にと買うため、一般的に上げ足が早くなります。
一方、ロングメイクの上げ相場は、相場が上がると見て、新規にロングを作る相場で、出来るだけ安い値で買おうとしますから、一般的に上げはゆっくりとしたものになります。
したがって、上げるスピードの違いによって、ショートカバーかロングメイクかが、値動きからある程度見分けられます。
また、ある程度上げて高値圏を形成している時の値動きによっても、ショートカバーかロングメイクかが見分けることができます。
ショートカバーによる高値圏形成は、単に買い戻してポジションスクェアとなっただけですの、マーケットはロングにもショートにもなっていませんので、すぐには下がらず高止まりします。
一方、ロングメイクによって上げてきたことによって形成される高値圏は、一見底堅そうに見えますが、ポジションがロングになっていますので、実は脆く、上げきれないとわかると、ひとりやめ、ふたりやめと、ロングを手仕舞う動きが徐々に活発になり、ある瞬間、ドスンと落ちてしまいます。
たぶん、ご存知かと思いますが、特にドル/円の場合は、上げがゆっくりで下げが早いのは、このロングメイクによる上昇のために起きていると言えます。
したがい、相場の上昇が、ショートカバーで起きているのか、ロングメイクによって起きているのかを見分けがつくようになることが大切です。
また、ショートカバーとロングメイクが、混在している場合もあり、局面局面でどちらかの特徴が目立つこともあります。
そのあたりの見分けがつくようになるためには、日頃からいろいろな値動きを見慣れることが大事です。
- 今回は違う(02/08)
- ショートカバーとロングメイク(02/05)
- 経済指標の注目度(02/04)
- 反復横飛び(02/03)
- 四本値(よんほんね)(02/02)
- 横のつながり(02/01)
- 抗しきれない流れ(01/29)
- ジグソーパズル(01/28)
- 凪(なぎ)(01/27)
- 値頃感(ねごろかん)(01/26)
- 催促相場(01/25)
- 心の贅肉(ぜいにく)(01/22)
- ギリシャ(01/21)
- 節分(01/20)
- 遅行する(01/19)



おはようございます。いつも示唆に富むコラムをありがとうございます。
今週はじめユーロドルの1.38半ばから1.40あたりまでの上昇、これもロングメイクでしょうか?それとも1月末の1.42あたりからのショートがカバーされた動きになるのでしょうか?私としては今週の動きはロングメイクかと考えてみたのですが…
最近、証券会社のポジション保有率というのを時々ですがチェックしてみているのですが、こうしたチェックはロングメイクなのか、ショートカバーなのかを見分ける助けにもつながりますでしょうか?
水上様、こんにちは。
朝11時のSNBのEBSへの直接介入は凄まじかったですね。
まさか東京時間に、EBSで自らCHF売りをするとは思いませんでした。
そこで疑問なのですが、EBSで介入をする事と、銀行経由で介入する事は意味合い的にどう違うのでしょうか?
やはり、EBSでの流動性を利用して、膨大に一気にCHF売りをし、本気で介入するという意思を示す意味で、EBSだったのでしょうか?
また、過去に介入といえばやはり、レートチェック→介入という流れだったと思うのですが、EBSが始まった2001年以降で今回のような介入はあったのでしょうか?
御存知でしたら御教授頂ければ幸いです。
間違えていました、EBSが開始されたのは1993年でしたね。
確か2000年前後から電子ブローキングが主流になっていったのではなかったでしょうか。
少し考えてみたのですが、単に欧州の銀行のオープン前だったので、EBSで直接叩いたのでしょうか?
宜しくお願いします。
高橋けんいち 様
こんばんは
お返事遅くなりました。
>今週はじめユーロドルの1.38半ばから1.40あたりまでの上昇、これもロングメイクでしょうか?それとも1月末の1.42あたりからのショートがカバーされた動きになるのでしょうか?
両方だと思いますが、特に、米雇用統計前のショートカバーが先行し、その流れにのってロングメイクも出たけれども、戻りを待っていた売りに潰されたという感じだと思います。
>最近、証券会社のポジション保有率というのを時々ですがチェックしてみているのですが、こうしたチェックはロングメイクなのか、ショートカバーなのかを見分ける助けにもつながりますでしょうか?
証券会社のポジション保有率とは、どういうものなのか、わかりませんが、継続的に見ていれば、助けにはなると思います。
黒猫 様
こんばんは
>EBSで介入をする事と、銀行経由で介入する事は意味合い的にどう違うのでしょうか?
どちらもアナウンスメント効果はありますのではっきりとした区別はないように思います。
>単に欧州の銀行のオープン前だったので、EBSで直接叩いたのでしょうか?
たぶん、ご指摘のように、欧州の未明で欧州の銀行本店がいなかったからだと思います。
過去に、日銀も、今はEBSと統合したと記憶する日系電子ブローキングで介入していたと思います。
ありがとうございます。
言葉が足りませんでしたが、一証券会社で取引している顧客のロング、ショートの取引額の比率です。時間ごとに出ている会社もあれば、1日ごとに出ているところもあり、ドル円が急落した今朝はロングの比率がかなり上がっていました。
何事も継続してがんばってみたいと思います。
また先日お話がありましたが、わたしも身近に為替をしている友人がおりませんので、横のつながりの機会があればぜひ参加してみたいと思います。よろしくお願いします。
高橋けんいち 様
また、どうぞご質問ください。
横のつながりにつきましては、出来るだけ早く具体化したいと思っていますが、もうしばらくお時間をください。
この件につきましては、今後、私のブログでご案内していきますので、どうぞよろしくお願い致します。
http://www.banya-mktforecast.jp/
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