いつも「水上紀行の面白FX教室」をご愛読いただきまして誠にありがとうございます。当ブログは2007年9月より連載してまいりましたが、2011年6月30日(木)をもって終了いたしました。4年間にわたる皆様のご愛顧に感謝し、御礼申し上げます。
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我が鬼軍曹のスパルタ教育
ロンドンに着任し、ディーリングの担当を命じられた時、私は、業務の内容も全く知らず、また英語も全くできませんでした。
その全くなにも出来ない私に、ディーリング業務を初歩から一人前近くまで短期に叩き込んくださったのが、鬼軍曹でした。
今思い出しても、怖かったことは鮮烈に憶えていますが、それではいったい何を叩き込まれたのか、基本的なことに間違いありませんが、正直なところ、具体的にはよく憶えていません。
ただ記憶に残っているのは、特訓が始まったばかりの頃に、ドル/円のように1ドル何円といった外国通貨1単位に対して自国通貨がいくらという自国通貨建てと、GBP/USDのように1ポンド何ドルといった自国通貨1単位に対して外国通貨がいくらという外国通貨建てという通貨の建値について質問した時のことでした。
鬼軍曹はそれを聞くなり、「ふふふ」と低く乾いた笑い洩らした後、「なにー。そこまで俺に言わせるのか!」と烈火のごとく怒り出し、それは恐ろしいものがありました。
また、一度ならずも言われたことは、「仕事をしていれば憶えられるなんて思ってはいないだろうな。自分から前もって勉強しているんだろうな」と、人の弱いところを突いてきました。
また、3ヶ月目でスイスで行われた世界の中央銀行・民間銀行の若手が集まった英語での研修に1週間放り込まれ、戻ってからレポートの提出を求められ、よくわからない英語の講義の内容をあやふやに思い出し思い出ししながら提出したレポートには、「こんな間違ったことを勉強してきたのか!」と、また叱られ、ボロクソに怒られたことがありました。
チャート分析については、直接には指導はありませんでした。
当時はまだまだ、ディーラーの世界は徒弟社会で、チャート分析などは、先輩がやっていることから盗み取るという感じでしたので、軍曹のロウソク足チャートを盗み見たり、また独学で勉強していました。
そうした特訓のおかげで、半年ぐらいで、一人歩きができるようになりました。
その上、ブローカー(仲介業者)との食事はディーラーとブローカーとの癒着が懸念されますが、「お前が決めて、後で俺に言ってくれれば良いから」と、信頼を得たことを実感するようになりました。
そして、ディーリングルーム外の人には、あいつは頑張っていると鬼軍曹が褒めてくださっていたことを後で聞き、思わずグッと込み上げるものがありました。
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