
米11月小売売上高、依然堅調=株式相場は上昇
-コア売上高も4カ月連続の増加-
【2009年12月12日(土)】 - 米商務省が11日発表した11月の小売売上高(季節・営業日調整後)は前月比1.3%増の3521億ドル(約31兆4000億円)となり、市場予想のコンセンサスである同0.6%増の2倍以上の強い伸びを示した。消費は依然堅調であることを示している。
11月の伸び率は8月の前月比2.2%増以来3カ月ぶりの大幅増だ。ただ、前月(10月)は前回発表時の同1.4%増から今回は1.1%増に下方改定されたが、2カ月連続の増加となっている。また、前年比も1.9%増と、昨年8月以来1年3カ月ぶりに前年水準を上回った。
さらに、同日発表された12月のミシガン大消費者信頼感指数も73.4と、市場予想の68.8を大幅に上回り、9月以来3カ月ぶりに上昇に転じたこともあり、エコノミストは第4四半期(10-12月)の個人消費は12月も今のペースで増加すれば、前期比年率4.4%増になると予想している。
市場では、この強い結果を受けて、景気が2番底を打つリスクは後退したとの楽観的な見方も出ている。JPモルガンとクレディスイスはいずれも同四半期のGDP伸び率を従来予想の+3.5%から+4.5%に上方修正している。
この結果を受けて、11日のニューヨーク株式市場では株価が上昇。ダウ工業株30種平均は前日比65.67ドル(0.63%)高の1万0471.50ドルで引けている。
■自動車除く売上高、1.2%増=4カ月連続増
また、新車買い替え支援制度の期限切れ(8月24日で終了)となったあとも、10月に売り上げが旺盛な需要で前月比7.1%増と大幅に伸びた自動車・自動車部品は、11月も同1.6%増と、伸びは鈍化したものの、依然堅調だ。
さらに、この堅調な自動車を除いた小売りの伸びも同1.2%増となり、1月以来10カ月ぶりの大幅増、市場予想の同0.4%増の4倍と堅調を維持している。10月の横ばい(改定前は0.2%増)も含めると8月以降4カ月連続の増加だ。
また、小売り全体の売上高を乱高下させるガソリンスタンドは、ガソリン価格の上昇で、10月の前月比0.5%減から同6.0%増と、6月以来5カ月ぶりの大幅増となり小売り全体を押し上げた。
しかし、自動車とガソリンを除いたコアの小売売上高も同0.6%増と、4カ月連続の増加となっている。
■クリスマス商戦、2年連続前年割れ懸念
個人消費を見る上で代表的な百貨店は前月比0.7%増と4カ月連続の増加となり、これに、スーパーなど量販店を加えた一般小売販売が同0.8%増と、これも4カ月連続の増加となった。
しかし、ICSC(ショッピングセンター国際評議会)が3日発表した11月の大手小売り各社の売上高(既存店ベース)は前年比0.3%減と、10月の1年半ぶりの大幅増となった同2.1%増や9月の同0.6%増から一転して減少、ICSCの同3-4%増の事前予想が外れた格好。
ただ、ICSCでは12月はオンライン販売が好調となり、2-3%増に増加すると予想している。
しかし、市場では12月のクリスマス商戦が2年連続で前年割れになるのではないかという懸念が強い。
実際、市場調査会社ショッパートラックによると、感謝祭以降の2週間の小売売上高は例年通りとはいえ、減少傾向を示している。12月5日で終わった週の小売売上高は前年比0.3%減で、前週比では実に18%減と大幅に落ち込んでいる。
その他の小売売上高の詳細は、アパレルは暖冬の影響で冬物が売れず、前月比0.7%減と減少に転じ、住宅関連の家具販売も最近の住宅市場の持ち直しで増加すると見られていたが、同0.7%減となった。
対照的に、オンライン・カタログ販売は同1.2%増と、ガソリンの急騰で外出が手控えられる中で堅調となったほか、住宅資材・園芸用品は同1.5%増と、昨年4月以来1年7か月ぶりの大幅増となった。家電も同2.8%増と、1月以来10カ月ぶりの大幅増、スポーツ・レジャー用品も同0.3%増となっている。 (了)
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