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2009年 世界経済の見通し

◆世界経済

1.09年の世界経済は2%強。先進国と新興国との成長率ギャップは顕著

2009年の世界経済は2.2%に落ち込む見込み。
2010年以降、世界経済は3%を上回る方向へ

2.各国の財政刺激策(真水ベース)は、多少、割り引いてみる必要あり。

3.想定される景気回復のプロセス(米国のケース)

06年春:景気減速
07年末:景気後退局面入り
08年後半~09年前半:長く、深い景気後退の持続
09年後半~10年前半:底ばいから徐々に上向きへ
10年後半:安定的な成長への足がかり

4.基軸通貨としてのドルの地位は崩れず。07年以降、経常赤字は縮小傾向へ。

◆米国経済

1.金融危機が実体経済へ波及、回復は09年後半以降

・個人消費が急減、マイナス成長へ
・回復は早くとも09年後半
・家計は所得減少、借入難の二重苦に直面

2.大型景気対策で住宅市場てこ入れ、個人消費喚起

・低迷が続く住宅市場
・FRB・オバマ次期政権の大型景気対策
・金融機関のバランスシート調整には時間が必要

◆欧州経済(中東欧含む)

ユーロ圏:英国の不況は09年前半に深刻化

・欧州全域で内外需減速
・ユーロ圏ではインフレ率低下を受け金融緩和余地拡大。ただし財政政策は足並み揃わず
・09年前半にかけて不況は一層深刻化。主要国では英国が最も懸念される。
・09年後半にかけて、ユーロ安・インフレ率低下・米国景気回復を受けた緩慢な回復を見込む
・相対的に大きな経常赤字・対外債務を抱える中東欧諸国発の金融危機には注意が必要

◆アジア経済

1.NIEs:輸出依存度高く、輸出減⇒内需減が鮮明に

・韓国:08年以降内需・外需が急激に悪化。ウォン安は一服したとみるが監視怠れず。
・台湾:輸出失速で08Q3は前年比マイナス成長に転落。09年にかけ景気はさらに悪化の見通し
・香港:景気後退局面入り。中継貿易鈍化と内需減速で09年1%台の低成長
・シンガポール:景気後退局面入り。製造業を中心に輸出・投資が失速。今後は消費に波及。

2.ASEAN:内需大きく、景気後退は回避

・インドネシア:景気減速は不可避だが、内需主導で相対的に堅調
・タイ:政治的混乱が景気減速に拍車をかける。来年にかけても政治的混乱がリスク要因。
・マレーシア:輸出依存・原油依存が裏目に
・フィリピン:09年にかけて一層の輸出・消費減速。財政再建は先送りされる見通し。

3.中国:輸出の減少を内需がどこまで埋め合わせるか。

・利下げや貸出総量規制の解除、輸出支援策に加えて、総額4兆元(07年GDP比16%規模)の景気刺激策を発表した。

4.中国:財政・金融政策の出動余地はあり。輸出促進策にも注力。

5.インド:世界経済の失速に伴い成長は鈍化するも、内需が下支え。

・金融危機の影響で景気は減速。
・低い輸出依存度と旺盛な内需が成長を下支え。
・リスク要因は信用収縮による投資の減少。

◆中南米経済

金融混乱により経済は減速するが、大幅な落ち込みは回避。

・ブラジル:輸出は減速するも内需は底堅く、金融危機の影響は比較的小さい。
・アルゼンチン:成長を続けるも、政策運営は不安定。
・メキシコ:資源価格下落、輸出の減速で低成長。

◆日本経済

1.輸出の急ブレーキで景気は停滞、回復は10年以降

・輸出の急減速で2期連続のマイナス成長
・景気回復は2010年以降へ
・輸出は、米国向け自動車を中心に急減速

2.輸出の低迷から、設備投資・個人消費も停滞へ

・企業収益悪化、慎重化する設備投資
・消費者マインドは急速に悪化
・余力のある企業、余裕を失う家計

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02月04日更新

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