【ロンドン市場】ポンド急伸、英失業統計にポジティブ・サプライズ
17日のロンドン市場、相場の主役はポンドだった。英失業関連の指標が良好だったことで、一気にポンド買いが強まった。ポンドドルは1.52台前半から1.53台後半まで、ポンド円は138円近辺から139円乗せまで買われた。英中銀議事録は全員一致で政策金利および資産買取プログラム休止が決定され、波乱の無い内容だった。EUは英財政再建計画に不透明感があると表明したが、ポンド高推移に変化は見られなかった。
また、FOMCを無事通過したことや、日銀の追加緩和策発表などで株式市場が堅調に推移し、資源国通貨が堅調だった。豪ドル円は83円近辺から83円台半ばへ、カナダ円は89円台前半から後半へと上昇した。ポンドドルの急伸につれて豪ドル/ドルは0.91台後半から0.92台前半へと買われた。ドルカナダは1.01近辺まで下押しされて、パリティー水準が意識された。
ただ、ドル円やユーロドルなど主要通貨は狭い値動きに留まった。欧州高官らがギリシャや欧州諸国の財政問題を話し合い、欧州各国の財政赤字削減およびギリシャ支援について合意された。ただ、新規性には乏しく、市場に影響を与えるほどの内容はみられなかった。ドル円は90円台後半で揉み合い。ユーロドルは一時1.38台乗せもあったが、1.37台後半での取引に落ち着いた。
◆英MPC議事録はインフレリスクを指摘
3月3-4日に開催された英中銀議事録(MPC議事録)が公表された。政策金利の0.50%据え置き、資産購入プログラムの休止は9対0の全員一致で決定された。経済のゆるみがインフレを抑制している、とする一方で、インフレについては上昇バイアスがあるとしている。消費者物価指数の上昇リスクが若干増大しており、景気回復、資源コスト、ポンド安をリスク要因としていた。ただ、ポンド相場への影響は、英雇用統計のポジティブ・サプライズで影に隠れていた。2月の英失業率は4.9%と前回から0.1%ポイント低下した。失業保険申請件数は3万2300人の減少と1997年以来の大幅な減少だった。市場では6千人増が見込まれていた。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)
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