【東京市場】円安圧力も、値幅は限定的に
12日の東京市場は、円安圧力が優勢だった。ドル円は90台後半、ユーロ円は134円乗せへと水準を上げたが、値動きは限定的なものに留まった。ドル円には輸出の売り観測があり、直近高値の90.80レベルがレジスタンスとなった。
市場には引き続き来週の日銀政策会合での追加緩和策期待があった。株式市場は底堅く推移、日経平均は序盤に100円超の上昇となったあとはやや上げ幅を縮小したが、プラス圏での推移が続いた。上海株は中国人民銀高官のインフレに関する発言で売られる場面があったが、前引けは下げ幅を縮小してほぼ前日終値水準に戻した。全般にリスク選好ムードが支配的だったが、この後のNY市場での米小売売上高などの発表を見極めたいと、取引を手控え気味だった。
ドル円は90.48-90.75レンジ、ユーロ円は123.68-124.18レンジ、豪ドル円は82.71-83.08レンジと円安水準での推移だった。この動きに、ドル相場もややドル安の傾向。ユーロドルは1.3670-1.3697レンジ、豪ドル/ドルは0.9139-0.9164など狭い値幅だった。(14:30時点)
◆ドル円の上昇期待、政府から日銀へ
ドル円は90円台後半での取引が続いた。これまでのところ3月10日につけた高値90.80レベルが上値抵抗水準となっている。市場では、期末、年度末に関連したリパトリによる円転需要や、輸出の売り注文の観測がでている。一方、菅財務相は参院予算委員会で、円高をけん制する発言内容がみられていた。海外市場では来週17日の日銀金融政策決定会合での追加緩和策を期待する声も多くなっている。また、日米金利差の拡大を円安材料とするムードもある。ただ、追加緩和策への市場の期待が膨らみすぎると、実需の円買いに押し戻される可能性に注意したい。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)
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