【東京市場】オセアニア買い・ポンド売りも、ドル円は90円で膠着
10日の東京市場、海外市場に比べて各通貨の値動きは小幅に留まった。ドル円は90円を挟んでのレンジ取引。ユーロドルも1.36近辺で膠着した。そのなかで、NZドルなどオセアニア通貨が堅調、ポンドが軟調な動きが目立っていた。
ドル円はゴトウビ(5・10日)であることで仲値にかけて堅調に推移した。早朝に89.80台へと下落したあとは90.10近辺まで反発。しかし、仲値通過後は動きが限定され、90.00を挟んで上下5ポイント程度しか動かなかった。市場では、オプションのガンマ取引が観測されていた。昨日と同水準で、輸出や投資家は積極的な売買はみられず。クロス円はまちまち。豪ドル円が82円台半ばへと上昇しての高止まり。NZドルが豪ドル以上に買われる場面もあった。NZドル円は63円台前半から後半へと水準を上げた。一方、ポンド円は135円台前半から134円台後半へと軟調に推移した。ユーロ円は122円台半ばでの揉み合いが続いた。引き続き資源国通貨買い・欧州通貨売りの傾向がみられたが、東京市場での値幅は狭かった。朝方の日本の機械受注は市場予想を下回ったが、内閣府の基調判断は上方修正されて、市場は反応しづらかった。
◆豪ドルの材料は強弱分かれる
東京時間早朝にロウ豪中銀総裁補佐がシドニーで講演、豪経済は今後2年間は平均あるいはそれ以上の成長になるだろう、豪ドル相場のすばらしい柔軟性が資源ブーム下でのインフレ抑制に寄与した、インフレ抑制には供給面の拡充が課題、住宅価格および家賃が上昇しており一層の住宅投資が必要、グローバルなリスクを警戒も、メインシナリオは豪州やアジアにとってポジディブなもの、など全般に強気の見通しだった。市場は早期の追加利上げが必要との認識から豪ドル買いの反応をみせた。また、3月のWestpac消費者信頼感指数は0.2%と前回の-2.6%から改善、プラスに転じたことも豪ドルをサポートした。一方、1月の豪住宅ローン承認件数は前月比-7.9%と市場予想+2.0%から大幅に落ち込んだ。前回値は-5.1%(修正前-5.5%)だった。これには豪ドルも上昇力が削がれた。
◆中国貿易黒字は予想を上回る
2月の中国貿易黒字は76.1億ドルと、予想71.5億ドルを上回った。2月の輸出は前年比45.7%増、輸入は同44.7%増と貿易量の急増が示された。豪ドルやNZドルには支援材料となり、買いの反応がみられた。ただ、1月の141.7億ドルの黒字幅からはほぼ半減していた。明日は中国経済指標デー。生産者物価指数、小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資などが発表される。引き続き中国経済指標がオセアニア通貨を中心に注目されそうだ。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)
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