【ロンドン市場】フィッチのコメントで欧州通貨安
9日のロンドン午前は欧州通貨安をきっかけとして円高やドル高の動きとなった。欧州通貨安の背景はムーディーズやフィッチなどの格付のコメント。東京時間帯にムーディーズが財務状況が改善していない英銀の格下げの可能性を指摘した上、その後、フィッチが英国やユーロ加盟国の格付けにもネガティブなコメントを出したことが背景。ユーロ円やポンド円が下落したことで、ドル円も圧迫された。オセアニア通貨も上値が抑えられた。
この日、格付会社のフィッチは、英格付けは財政政策でタイムリーな措置がなければ懸念要因になる、ユーロ圏でソブリンのデフォルトの可能性がある、英ソブリンの信用状況は悪化、英国を含め世界の景気見通しは不透明、英国は一層の財政再建が必要、などとコメントした。ただ、トリプルA格付の中で英国やスペイン、フランスの緊急性が高いとしつつも、英国はトリプルA格付の許容範囲と付け加えている。
◆欧州通貨安は円相場に波及、蒸し返しが続くソブリンリスク
ドル円はクロス円に圧迫され、90円ちょうど前後から89.62辺りまで軟化。下げ一服後は89円台後半でもみ合いとなった。ユーロ円はユーロ圏加盟国のソブリンリスクが意識される中で、122.77辺りから121.57辺りまで下落。ポンド円も英財政懸念や英総選挙の不透明感を背景に135.36辺りから133.90辺りまで下落した。
フィッチのコメントを受けて、ポンドドルは1.5025辺りから1.4936辺りまでドル高推移。ユーロドルも1.3627辺りから1.3548辺りまで下落した。ロンドン序盤はポンド売りが優勢だったが次第にユーロにも売りが強まった。ユーロポンドは0.9096辺りまで上昇後、0.9060辺りまで押し戻された。
(Klugアナリスト 谷口英司)
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