【東京市場】円安水準で揉み合う ドル円一時90円台後半に
週明け8日の東京市場は、ドル円90円台、ユーロ円123円台など円安水準での取引だった。
前週末に発表された米雇用統計が大雪にもかかわらず予想ほど悪化しなかったことで、米株が上昇、リスク選好の円売りが強まった経緯がある。週明けは各通貨とも円安・ドル安水準から取引が始まった。ドル円は取引序盤に、90円台前半から一時90円台後半へと高値を伸ばす場面があった。その後は輸出の売り観測もあったが、90円台前半がサポートされての揉み合いが続いた。クロス円は午後の取引にかけても堅調な動きだった。ユーロ円は122円台後半から123円台後半へと上昇、ポンド円は136円台半ばから137円乗せ水準へと上昇した。日経平均が約200円高と大きく上げ、アジア株全般も堅調に推移した。また、原油先物など商品市況も底堅く推移した。ユーロドルは1.36台前半から1.37手前へと高値を更新。豪ドル/ドルも0.90台後半から0.91台乗せとなるなど、典型的なリスク選好パターンで、円安・ドル安圧力が継続した。
◆人民元NDFが神経質に動く
週明け8日の人民元12ヶ月NDFは6.6450レベルから一時6.6270レベルまで下落した。周・人民銀行総裁が特殊な人民元政策を取りやめる可能性に言及したことが材料だった。人民元は2008年央の金融危機以来、ドルにほぼペッグされた動きが続いている。これを特殊な人民元政策と呼んでいる模様。ただ、中国商業相は、人民元改革については段階的かつ管理された手法をとり続ける、とも述べており市場に牽制球を投じていた。NDF市場の値動きに示されるように、市場は人民元政策についての何らかの変化に敏感になってきている。
◆ポンド安が好ましいとの見方も
ポンドドルは1.51台半ばから後半、ポンド円は137円台乗せと高値水準での取引が続いた。英タイムズ紙に、現状ではポンド高よりもポンド安の方が好ましいとの観測記事が掲載されていた。これまでもポンド安が経済成長に寄与するとの論調があったが、そのほかにも経済構造のリバランスに役立つとの見方。英国の消費に頼った内需主導型経済から、輸出や製造業主導の経済構造への転換を促す効果もあるという。東京市場では特段の反応は示さなかったが、ロンドン市場ではどうか。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)
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