【ロンドン市場】米雇用統計待ち
5日前半のロンドン市場は方向感なく上下動する展開。きょうはギリシャ首相とドイツ首相の会談なども開かれていたが、欧州通貨のソブリンリスクも一段落する中、次の材料待ちといった雰囲気。とりあえす、きょうの米雇用統計の結果を見極めたいとのムードが強かったようだ。ーロドルは1.36手前での振幅に終始した。ドル円は堅調な動きを続けていたが、大きな動きは出ていない。
◆プルデンシャルの株主割当増資がポンドをサポートとの指摘も
ポンドは上値が重い雰囲気はあったものの、ポンドドルは1.50台を維持している。今週、ポンド売りが強まったきっかけにプルデンシャルのAIA(AIGのアジア部門)買収があげられる。ただ、プルデンシャルは買収費用の工面に、株主割当増資を計画しており、シンガポールのGICやカタール・ホールディングスなど政府系ファンドは引き受けを承知しているという。その調達資金はポンドで支払われることから、AIGへのドルの支払いと相殺されるとの指摘も出ている。
◆ドル円、89.00から89.50のゾーンに停滞
ドル円は堅調な動きを続けていたが、大きな動きは出ていない。前日のNY市場を振り返れば、ドル円は指標発表後、突如買いが強まった印象。同時に他の円相場も円安の動きを強め、ドル円が引っ張った相場だったといえよう。きっかけとなったのは米新規失業保険申請件数の結果だが、特にポジティブな結果だったわけではない。しかし、米国債利回りが上昇の反応を見せたことから、これ以上の下値も攻めずらく、また、日本の機関投資家の大口買いなども下値で観測されたことから、恐怖感のあまり、一気にショートカバーをとりに行ったものと思われる。ドル円は89円台を回復し、その後、弱い米住宅指標の発表にもかかわらず、89円台を固持したことから、ショート勢もあきらめぎみといったところ。きょうのロンドン市場は89.00から89.50のゾーンに停滞していた。きょうの米雇用統計の結果次第だが、上値を伺う姿勢は見える。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)
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