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【東京市場】円安傾向続く、ドル円は89円台前半

5日の東京市場は、日経平均が大幅高となり、円安傾向が続いた。ただ、値動きは緩やかで、この後の米雇用統計待ちのムードが広がった。きょうから始まった全人代では温首相が今年の成長率目標8%を掲げるとともに、経済発展のための構造転換の決意が表明された。

ドル円は早朝に一時89円を割り込む場面があったが、その後はジリ高の動きとなって89.35レベルまで上昇。前日海外市場での高値89.27レベルを小幅ながら更新している。前日NY市場での株高を好感して、日経平均は寄り付きから100円高で始まり、200円を越す大幅高となった。日経新聞朝刊で、日銀が追加緩和策を検討、との報道が流れたことも円安・株高の材料となっていた。また、中国全国人民代表大会(全人代)がきょうから開幕、上海総合指数が特段ネガティブな反応をみせていないことも市場に安堵感を与えていた。

クロス円にも買い圧力が掛かり、ユーロ円は121円近辺から121円台前半へ、ポンド円は133円台後半から134円台前半へと円安の動きだった。対ドルでもユーロドルが1.36近辺まで、ポンドドルが1.50台後半まで買い戻される場面があった。ただ、値動きは限定的で、全般的な水準としては前日海外市場での大幅なドル買いに小幅の調整が入った程度となっている。市場の関心は米雇用統計に移っているようだ。

◆全人代、温首相は今年の成長目標を8%と表明
きょう5日から中国全国人民代表大会(全人代)が開幕した。冒頭の活動報告で温首相は、今年の中国経済成長目標を8%と掲げた。積極的な財政政策および緩和的な金融政策を継続すると表明したことで市場の安心感を誘った。ただ、これまでの成長一辺倒ではなく、経済の構造改革を推し進める、としたことが新しい点だった。国内の所得格差是正、海外との不均衡是正の強い意志が示されている。

これまでのところ、中国株式市場は今後の内容を見極めたいとして大きく反応していない。また、為替市場で注目される人民元に関しては、国外での利用を活発化させる、と述べるに留まり、相場水準についての言及は今後の課題となっている。全人代は14日まで開催される予定。


(Klugシニアアナリスト 松木秀明)

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02月04日更新

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