【東京市場】円高圧力も、イベント控えて小動き
4日の東京市場は、海外市場でのイベントを控えて小動きだった。ただ、株式市場の軟化を受けて、やや円買い優勢となり、ドル円やクロス円の上値が重かった。
ドル円は、前日の海外市場で88台前半と約4ヶ月ぶり安値水準まで下げた。仲値にかけて88.60台まで小反発する場面があったが、その後は株安やこの後の海外市場での英欧政策金利や米経済指標などのイベントを控えて再び88円台前半へと沈んだ。クロス円も同様に小安く、ユーロ円は121円台前半から121円割れ、ポンド円は133円台後半から133円台前半へと軟化した。オセアニア通貨も軟調で、特にNZドル円は61円台半ばから61円割れへと下げが目立った。今週、利上げを発表した豪ドル円も79円台後半へと水準を下げた。ユーロドルは1.36台後半、ポンドドルは1.50台後半と、クロス円の売りに押されて上値が重かった。株式市場や商品市場など、全般にイベント前の調整色が強かった。
◆ドル円、買い材料さまざまも上値重い
ドル円にはいろいろな買い材料が取り沙汰されていた。88円台半ばには準政府系機関投資家のドル買いの観測、新規投信による海外投資玉の思惑など需給面での円売り観測が流れていた。また、衆院を通過した2010年度予算で為替介入枠が小幅ながら6年ぶりに拡大されたことも話題だった。ドル円が水準を下げる地合いになっている局面で、介入への思惑につながるとの見方もあった。実際、仲値にかけてドル円は20銭程度上昇したが、昼にかけては再び88円台前半へと押し戻されている。
輸出企業は3月期末を控えて、ドル円が社内レートを下回る水準で推移していることに苛立ちを感じているとの指摘もあった。また、全人代を控えて、一部には人民銀切り上げへの思惑もあるという。また、最近のドル円下落は欧州通貨/米ドル相場の影響もみられ、円関連の材料では判断しにくい面もある。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)
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