【ロンドン市場】ギリシャの追加財政引締策伝わり、欧州通貨は買戻し
3日前半のロンドン市場は欧州通貨の買い戻しが優勢となった。 ギリシャ財政赤字問題について、付加価値税の2%引き上げや公務員のボーナス30%カットなどを盛り込んだ48億ユーロの追加財政引締措置が伝わっており、ユーロは買い戻しの機運が強まった。また、ポンドも急速な下落からのショートカバーでリバウンドの動きとなった。ユーロドルは一時1.3670付近、ポンドドルも1.5060近辺まで上昇している。
◆ドル円はドル相場に敏感に反応
ドル円は88円台後半での上下動が続いた。きょうのドル円はドル相場に敏感に反応していおり、序盤は欧州通貨の買戻しから、相対的にドルが売られ、ドル円も一時88.60近辺まで下落している。投機筋の仕掛け的な売りも観測されていたが、目先のサポート水準である88.50/60水準をブレイクし切れず、一旦諦めショートカバーも出ていたようだ。そのショートカバーに東京勢からのオーダーも入っていたとの指摘も聞かれた。
◆欧州通貨が安定なら資源国通貨に期待か
きょうはユーロやポンドが落ち着いた雰囲気となった。ギリシャ問題の進展、英プルデンシャルによる米AIGのアジア生保部門(AIA)の買収への不安感などもあるが、一番心理的に圧迫したのは米司法省がヘッジファンドのユーロ売りに関する調査を開始し、複数のヘッジファンドにユーロ関連の取引記録や電子メールなどすべての書類の保管を求めていることではないかと思われる。これでは欧州通貨の下値も攻めずらい。
欧州通貨が安定すれば、最も期待されるのが資源国通貨。株価は底堅く推移、原油も80ドル台を回復、全体的にリスク回避の雰囲気はない。豪中銀は前日利上げを発表。声明から連続利上げまではどうかとも思われるが、バイアスは上だ。そして、カナダ中銀も前日の政策委員会で金利は据え置き、「2010年第2四半期の終わりまで低金利継続が適切」との文言も継続した。しかし、インフレリスクについては従来の「若干下向き」から「均衡」に修正しており、早期利上げ期待も伺わせる内容。きょうは上値が重い展開もあったが、期待感は高そうだ。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)
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