【東京市場】ポンド買いが主導、企業買収関連報道で
3日の東京市場は、ポンド買いが相場を牽引した。ポンドドルの上昇がドル売りへと波及し、ドル円は一時88.50レベルを割り込む場面があった。
ポンド買いは、英紙が、英生命保険会社プルデンシャルによる米生命保険会社AIGのアジア部門の買収が困難な状況に直面している、との観測記事を報じたことが材料。これまで同買収案件への思惑がポンド売りの材料として働いていたことから、ポンド売りが巻き返された。また、朝方発表された英消費者信頼感が2年来の高水準となったこともポンドにとっては好材料だった。
ポンドドルは1.49台半ばから1.50台後半まで、ポンド円は132円台後半から133円台半ばへと大きく反発した。ポンドドルの動きがドル売り圧力へと広がり、ユーロドルは1.36近辺から1.36台半ばへと上昇。ドル円は、88円台後半から一時88.47レベルと2月上旬および昨日の安値を下回る動きとみせた。その他、ボルカー・ルールの内容が緩和される見通しや、米司法当局がユーロ売りを巡りヘッジファンドを調査するとの報道などがユーロ売りを巻き返す動きへとつながったとの指摘もあった。午後にかけては値動きが落ち着いた。S&Pが、ギリシャについては金融市場ほどは悲観的ではない、とコメントしたことでユーロ買いの反応もあったが、動きは限定的だった。ドル円は88円台後半、ユーロドルは1.36台半ば、ポンドドルは1.50台半ばで推移した。
◆豪ドル、GDP発表も反応鈍る
昨日は豪小売売上高や豪中銀政策金利などのイベントを受けて豪ドルが激しく振幅した。本日は豪第4四半期GDPが発表された。前期比が+0.9%と予想通り、前年比は+2.7%と市場予想+2.4%を上回った。豪ドル/ドルは0.9065レベルへと高値を小幅に更新。ただ、豪ドル円はドル円の軟化につれて小安いなど、目立った方向性は示さなかった。豪ドル/ドルは0.9030-0.9065、豪ドル円は80.00-80.35での狭いレンジ取引だった。次第に豪ドルの値動きは収束してきている。今後の利上げについては、2-3ヶ月内には追加利上げ、との見方があったが、次回4月の利上げへのコンセンサスは形成されていない状況だった。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)
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