【NY市場】ユーロドル主導でドル安
2日のNY市場はユーロドル主導でドル安に振れた。パパンドレウ・ギリシャ首相が財政再建で不退転の決意を表明、欧州各国によるギリシャ救済期待が高まるなど信用不安の緩和がユーロドルの買い戻しを誘った。ユーロドルは一時1.3620レベルまで上昇、ロンドン市場の安値から180ポイント近く反発している。ユーロドル主導のドル安は他の主要通貨にも波及。ドル円は小規模のストップを巻き込み、2月の安値に相当する88.55レベルまで下げた。
◆ドル円 2月安値に並ぶ、仕掛け的な売りも
ドル円は89円台を割り込み、88.55レベルまで下げた。ユーロドル主導のドル安がドル円を圧迫した。2月の安値(88.55レベル)割れを狙った仕掛け的な売りも入った。ただ、ドル円は同水準で辛うじて下げ止まっている。ショート勢の下値攻めは失敗した形だが、取引終盤にダウ平均が上げ幅を縮小したため、ドル円の戻りは鈍かった。株価伸び悩みでユーロ円を除くクロス円は軟化。豪ドル円は80円台前半、ポンド円は132円台半ばまで下げた。金融引き締め期待で買われたカナダ円は85円台半ばまで失速、NY時間早朝の上げを吹き飛ばしている。
◆早朝はカナダ買い、金融引き締め期待で
早朝はカナダ買いが優勢だった。カナダ中銀が政策金利を0.25%で据え置き、声明でインフレリスクの均衡化(従来は若干下向き)を指摘したことが材料。声明では政策金利を2010年第2四半期末まで据え置くとの方針が継続されたが、経済情勢次第では利上げ時期を前倒しする可能性もある。金利発表後、カナダ円は86円付近から一時86円台半ばまで上昇、ドルカナダは1.03台後半から一時1.03台前半まで下落した。金融危機後、先進国で利上げを実施したのは豪州とノルウェーの2カ国。いずれもカナダと同じ資源国で健全財政という特徴がある。出口戦略については資源国優位の構図が続きそうだ。
(Klugアナリスト 鈴木崇浩)
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