【NY市場】ドル円振幅、ISMはまちまち
1日のNY市場はポジション調整が中心だった。ドル円は89円付近から89円台半ば、ユーロ円は120円付近から120円台後半で推移した。注目された2月の米ISM製造業景況指数は56.5と、市場予想の57.9を下回るなど低迷したが、市場全体の流れを決定するには至らなかった。発表当初、ドル円は89円台前半から89円付近まで下落するなど円高に振れたが、景況感悪化を背景としたドル円の下げは一時的となった。景況指数を構成する雇用指数が56.1と、05年1月以来の高水準(58.7)まで上昇したことが背景。製造業の雇用拡大を示唆する内容として、週末に発表される米雇用統計を楽観視する見方も出ていた。
◆欧州通貨安一服、米株上昇でショートカバー
NY市場はロンドン市場で進んだ欧州通貨安が一服した。ハイテク企業の業績回復期待や週末の米雇用統計に対する期待感で米国株が上昇したため、急ピッチで進んだ欧州通貨を一旦買い戻す動きが広がった。ユーロドルは当初、1.35台前半から1.34台半ばまで下げたが、NY時間午後には1.35台後半まで切り返している。心理的節目である1.3440-50レベルがサポートラインとして機能した格好。ポンドドルは1.48台後半から1.50台前半まで反発。ロンドン市場の安値から200ポイント近く上昇しているが、急落前の水準(1.51台後半)を依然として200ポイント近く下回っている。
◆ベテラン副議長が退任、6月の任期満了で
きょうはコーンFRB副議長の退任が報じられている。副議長職の任期満了(4年間)に伴い、6月23日付で退任するとのこと。コーン副議長はカンザスシティー連銀のスタッフを経て、75年からFRBに勤務した金融政策のベテラン。突然の発表だったが、任期満了の退任ということもあり、市場の反応は乏しかった。コーン副議長の退任でFRBの理事は定員7名のうち、3名が空席となる。FRBの理事は大統領の指名と上院の承認を経て就任する。ホワイトハウスはこの件で、大統領がコーン副議長の任期満了までに後任を指名、上院の承認を得るようにするとしている。アメリカは今年11月に中間選挙を控えている。選挙対策の一環でオバマ政権がハト派寄りの理事を指名すれば、出口戦略を巡る議論が停滞する可能性もある。副議長候補としてはローマーCEA委員長やタルーロFRB理事の名前が挙がっていた。
(Klugアナリスト 鈴木崇浩)
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