【ロンドン市場】欧州通貨安、財政不安続く
5日のロンドン市場では欧州通貨が売られた。ロンドン時間早朝の取引でポンドドルは1.57台半ばから1.56台半ばまで下落。心理的節目の1.57台を割り込んだことでストップ注文の執行が相次いだ。ポンドドルの下げに追随する形でユーロドルも下げた。ユーロドルは1.37台前半から1.36台半ばまで売られ、昨年5月以来の安値を記録した。クレジット市場では財政基盤の弱いPIGS諸国のリスクプレミアムが高騰、ポルトガル、ギリシャ、スペインの国債保証料が過去最高を記録するなどユーロ加盟国の財政不安が話題となっていた。早朝の取引が一巡すると欧州通貨安は一服したが、米雇用統計を見極めたいとの見方も強く、欧州通貨の買い戻しは限定的だった。
◆カナダ雇用統計、予想上回る伸び
きょう発表された1月のカナダ雇用統計は雇用者数が市場予想(1.5万人増)を上回る4.3万人増、失業率が8.3%と市場予想(8.5%)に反して改善するなど好調だった。発表後、カナダドルは買い優勢となったが、米雇用統計を見極めたいとの見方も強く、カナダドルの買いは瞬間的なものにとどまった。発表後のカナダ円の上昇は約30ポイント、ドルカナダの下落は約40ポイントと値動きは比較的落ち着いていた。
◆ドル円、株安・クロス円軟調で下落
ドル円は89円台後半から89円台前半まで軟化した。ロンドン時間早朝の取引でユーロ円やポンド円が売られるなどクロス円の下げが波及した形。ユーロ円は123円台前半から122円付近、ポンド円は141円台前半から139円台後半まで下げた。欧州株はユーロ加盟国の財政不安や米雇用統計を警戒して売りが先行、リスク回避的な円買いを助長する要因となっていた。
(Klugアナリスト 鈴木崇浩)
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