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今週のまとめ6月29日から7月3日の週

配信日時:2009/07/04 (土) 11:00

29日からの週、話題の中心は2日の米雇用統計だった。前回5月分の結果が強かったことから期待感から週央にかけては円安傾向がみられた。しかし、非農業部門雇用者数は予想ほど改善せず、市場に失望感が広がった。米国の独立記念日の三連休を控えた発表ということもあり、円高方向へのポジション巻き返しが強まった。原油など商品市況が軟調に転じたことで、資源国通貨売りが先行した。ECB理事会では大方の予想通り政策金利は据え置かれ、市場の反応はみられなかった。月末・半期末を挟んだことで様々な取引が持ち込まれ、局面ごとに方向性が変化する神経質なマーケットだった。

(29日)
東京市場は、ドルが堅調に推移した。ドル円は本邦輸入のドル買い・円売りが持ち込まれ、95円台序盤から95円台半ばまで上昇。ただ、日経平均株価が上昇後に下げ幅を広げる展開となり上値も重かった。クロス円は、ユーロ円が133円台後半で、ポンド円は157円ちょうどを挟んでの小動きだった。ユーロドルはソブリン系や本邦勢の売り観測の中、1.40台後半から1.40近辺まで下落、終盤にかけては1.40台前半で揉み合った。ポンドドルは1.65台前半から1.64台半ばまでドル高推移。豪ドル/ドルは中国の非鉄買い入れ停止が伝えられたことで、0.80台後半から0.80近辺まで下落した。NZドル/ドルは予想を上回るNZ貿易黒字が発表され、0.64台前半で下値がサポートされた。ただ、全般的にドル高の動きがあり、上値も限定的だった。
ロンドン市場は、ドル売りが優勢となった。序盤は日本株が軟調だったこともあって、リスク回避的な動きも見られ、ドル買いが先行したものの、欧州株や米株先物、そして商品市場で買い戻しが優勢となったことで、次第にドル売り優勢の展開となった。特に材料も無かったが、月末の接近に伴って、再びリスク選好的な動きが戻ってくるとの期待もあった。ユーロドルは1.40台半ばまで、ポンドドルは1.65台半ばまで上昇した。クロス円も円売りの動きが優勢となった。英中銀から5月の英モーゲージ承認件数が発表され、約43400件と前月より小幅に増加したものの、市場予想よりは下回った。また、住宅ローン融資残高もネットで3億ポンドの増加に留まり、過去最低の増加幅となった。市場の英住宅市場回復期待に水を差す結果となったが、市場の反応は一時的に留まり、ポンドに対する期待の高さも垣間見られた。ポンド円は序盤の157円割れ水準から158円近辺へと買い戻された。
NY市場は、円安が進んだ。NY勢の参加当初は様子見が優勢だったが、景気不安の緩和で米国株が持ち直し、米債券市場で利回り低下が一服するとドル円が急伸し、クロス円も買いが膨らんだ。ドル円は、当初95円台前半でレンジ相場を形成したが、96円台前半まで上昇した。ユーロ円は134円近辺から135円台半ば、ポンド円は157円台半ばから159円台前半まで買われた。株式や商品が上昇するなどリスク資産への投資が活発だった。債券市場では中国の外貨準備発言を手掛かりに買い(利回り低下)が先行したが、株式市場が騰勢を強めたことで買いが巻き戻され、利回り低下は一服した。ユーロドルは1.40台半ばを中心にレンジ相場を形成したが、後半はユーロ円の上昇が押し上げ要因となり、1.41近辺まで水準を切り上げた。ポンドドルもポンド円の上昇が波及し、比較的堅調だった。後半にかけては一時1.65台後半まで買われた。

(30日)
東京市場は、期末絡みの取引が交錯するなかでドル安が優勢だった。ドル円は仲値公示にかけて96円台前半へと上昇したが、月末や期末の調整の動きから95.60台まで反落した。クロス円もドル円の動きに沿った展開で、ユーロ円は136円近辺まで上昇後、135円割れまで反落した。ポンド円は160円手前まで上昇後、159円割れまで押し戻された。ユーロドルは1.40台後半から1.41台前半まで、ポンドドルは1.65台半ばから1.66台後半までドル売り優勢の展開だった。ヘッジファンドやマクロ系の取引が観測された。月末、期末とあってフローが交錯したほか、ポジション調整の動きもあった。NY原油先物が年初来高値を更新、豪ドル買いの反応がみられる場面もあった。
ロンドン市場は、ポンドの振幅が目立った。英GDP確報値が予想以上の下方修正となったことが材料視された。ポンドドルは、序盤の英ネーションワイド価格指数が予想外のプラスとなったことで買われ、一時1.67台乗せと年初来高値をつけた。英中銀が発表するポンドの実効為替レートも84.7と年初来高値を更新した。しかし、英GDP確報値の予想以上の下方修正で一気にムードが逆転し、1.65台まで急反落した。ユーロポンドは0.84台前半まで下落後、0.85台前半へと買い戻された。ユーロドルは1.41台前半を中心とした振幅に留まった。クロス円はまちまち。ユーロ円が134円台前半から135円台半ばでの往来相場、ポンド円は160円台乗せから158円台半ばへと下落した。ドル円は95円台での上下動に留まった。
NY市場では、リスク回避色が鮮明で、ドル買い・円買いが強まった。6月コンファレンスボード消費者信頼感指数が49.3と、4ヵ月ぶりに悪化したことが背景。ユーロ円は135円台後半から134円台後半、ポンド円は159円台後半から158円台前半まで値を崩した。一方、ドル円はドル買いと円買いで板挟みの状態となり、大きな方向性に欠けた。ドル相場ではユーロドルの下げが顕著だった。ユーロドルは1.40割れ寸前まで売られ、ロンドン市場の高値から150ポイント近い下げを演じた。ロンドンフィキシングに絡んだ大規模なユーロドルの売り注文が観測されていた。株安による逃避的なドル買いのほか、期末(月末、四半期末)の資金フローがドルを押し上げた。

(1日)
東京市場は、ドル高水準で取引された。朝方発表された第2四半期の日銀短観は、大企業製造業の業況判断が前回の過去最低水準からは改善したものの、市場予想ほどは回復しなかった。仲値直前にポンド円に売りが入り158円台後半から158円近辺へと下落、ポンドドルも1.64台後半から前半へと急落した。しかし、株式の回復とともに円安傾向が強まった。ドル円は96円台半ばを上抜けると一気に買いが膨らみ97円近辺まで上伸、海外ファンド勢の買いが観測された。ポンド円は159円台に乗せて仲値前の売りを消した。ユーロ円も135円近辺から136円近辺へと上昇した。日経平均は後場に一段高となり、1万円の大台に乗せるしっかりとした動きをみせた。ただ、終盤には再び日経平均が1万円割れとなり、円が買い戻された。ドル円は96円台半ばへ、ユーロ円は135円台半ばへと軟化した。再びポンド売りフローも持ち込まれ、ポンド円が159円近辺から158円台半ばに反落。ポンドドルは1.64割れと安値を更新した。
ロンドン市場は、序盤の円安推移のあとは小幅な値動きが続いた。序盤は欧州株が上昇したことで、リスク選好の動きから円売りや欧州通貨買いが出たが、この動きが一巡すると、方向感に欠けた動きが続いた。明日のECB理事会や米雇用統計の結果待ちのムードが強かった。ドル円は96円台後半で高止まり状態が続いた。ユーロ円は135円台後半から136円台乗せ、ポンド円は158円台半ばから159円台半ばへ上昇後、高値水準で揉み合った。前日の英GDPの下方修正が響いてユーロポンドには買い圧力が残存していた。
NY市場は、大きな方向性には欠ける相場展開だった。米国株の上昇で円安、中国の新準備通貨構想でドル安に振れる場面もあったが、それぞれ一時的な動きに留まった。明日発表される雇用統計を見極めたいとのムードが強かった。ドル円は96円台前半から96円台後半、ユーロドルは1.41台前半から1.4200付近で振幅した。ダウ平均は朝方、景気回復期待で130ドルを超える上げ幅を記録したが、午後に入ると利益確定の売りに押され、57ドル高で取引を終了した。6月のISM製造業景気指数は44.8と6ヶ月連続で改善した。生産指数が景気判断の分岐点を上回ったほか、雇用指数が2ヶ月ぶりの改善を示した。景気回復期待からNY株式市場に好感された。また、関係筋の話として中国がG8で新準備通貨の議論を求める、との報道も話題になっていた。

(2日)
東京市場は、米雇用統計のイベントを控えて模様眺めとなった。株式市場が後場にかけて失速、日経平均は9900円割れ水準へと軟化した。クロス円がじり安の展開となり、ユーロ円は136円台後半から136円台前半へ、ポンド円は159円台半ばが重く159円割れ水準へと下落した。ドル円は96円台で方向感に欠ける展開が続いた。また、中国の外務省高官が前日NY市場で報じられたG8での準備通貨についての議論の要請を否定したことがドル買い圧力となった。ユーロドルは早朝の1.41台半ばから1.41近辺まで、ポンドドルは1.65近辺から1.64台半ばまでじり安となった。5月の豪貿易赤字が前月から倍増したことで豪ドル/ドルが0.81近辺から0.80台前半まで下落する動きが目立った。原油先物は69ドル台での推移と上値の重い相場だったが、ドルカナダは反応せずに終始1.14台後半で揉み合った。全般に調整主導で取引は手控え気味だった。
ロンドン市場は、イベントを控えて動意薄の展開だったものの、ややリスク回避的な動きが見られた。動きを先導したのがポンド。対ユーロでのまとまったポンド売りが出たことで、対ドル、対円でも下落、株式市場が軟調に推移していたこともあり、ドル買い・円買いを誘発した。ベスレー英中銀政策委員は講演で、量的緩和の解除時期を予想するのは時期尚早、と慎重姿勢を崩していなかった。ECB理事会では、大方の予想通り政策金利を1.00%に据え置いた。既に織り込み済みとあって、市場の反応は限定的だった。米雇用統計発表までは、ドル円96円台後半での揉み合い、ユーロドル1.41近辺から1.40台半ばへ軟化、ポンドドル1.63台前半から1.64台前半での上下動だった。ユーロ円は136円台半ばから136円近辺へ、ポンド円は158円台での振幅相場だった。
NY市場では、米雇用統計の悪化で円買いが加速した。6月の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が前月比46.7万人減と、市場予想(36.7万人減)を上回る落ち込みを記録した。失業率は9.5%と予想ほど上昇しなかったが1983年8月以来25年10ヶ月ぶりの高水準だった。雇用統計発表後は景気の先行き不安で米株式が急落、クロス円を中心にリスク回避的な円買いが進んだ。ユーロ円は136円近辺から134円台前半、豪ドル円は77円台後半から76円割れ寸前、ドル円は96円台後半から95円台後半まで下落した。円高に伴ってドル高圧力も強まった。ユーロドルは1.40台半ばから1.40近辺まで値を崩した。豪ドル/ドル、ドルカナダなど資源国通貨でもドル買いが進んだ。豪ドル/ドルは0.80台前半から0.79台前半まで売られ、ドルカナダは1.15台前半から1.16台前半まで買われた。ダウ平均は223ドル安と大幅安で取引を終了した。債券市場では逃避的な買い(利回り低下)が先行したが、前回の雇用統計発表時のようなドル相場と金利との連動性はみられなかった。

(3日)
東京市場は、前日の米雇用統計の悪化を受けたドル高・円高水準での上下動だった。NY市場引け直後にユーロドルなど欧州通貨が対ドルで一段安になった。ユーロドルは1.40台前半から1.39台前半へと下落した。この動きに伴いクロス円も下落、ユーロ円は134円台前半から133円台半ばへと下押しした。ドル円も一時95.70レベルと前日安値に並んだ。日経平均は100円超の大幅安から取引を開始、一時9700円割れへと売り込まれる場面があった。しかし、為替市場ではドル買い・円買いの動きは一服し、次第にドル円・クロス円が買い戻された。午後にかけてドル円は一時96円台乗せ、ユーロ円134円台前半、ポンド円157円台前半へと反発した。ユーロドルは一時1.40台回復、ポンドドルも1.64手前まで買い戻された。各通貨ペアで早朝の下げを戻す往来相場となった。日経平均は前日比60円安水準に下げ渋って引けた。
ロンドン市場はNY市場が独立記念日で休日となって、全体的には閑散な商いとなった。ドル円は96.00を挟んでの小動きが続き、ユーロ円も序盤は134.00から134.75の間を上下動したものの、結局、中心に収まる動きとなった。米雇用統計も通過し、来週のG8サミットや米決算発表などのイベントを前に、きょうは一休みといったところか。大手米銀やカストディアン系のポンド売りが断続的に観測、ポンドのロングポジションを一旦解消しようという動きが目立った程度。NY市場は独立記念日の連休のためお休み。

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